子育てに大切なおもちゃのお話
お子さんが豊かに成長していくためには、「遊び」がとても重要です。
遊びを通してのみお子さんは成長していくといっても言い過ぎではありません。
お母さんのお腹から産まれてきたお子さんは、純真無垢、夢の中で生きています。
子育てとはまず、お子さんの遊びを豊かにしてあげる手助けと言っていいかもしれません。そこで大切なことが、遊びをより豊かにしてくれる「おもちゃ」の存在です。
何を基準におもちゃを選んでいますか?
・頭が良くなりそうだから
・材質(なんとなく木のものが良いかなと思って)
・純粋に子どもが欲しがったから
・みんな持っているから乗り遅れないように
・どうせ飽きるからその場しのぎの安いもの
良いおもちゃとは何でしょうか?
よく「知育玩具をください」と言われます。
生後数か月のお子さんにはネフ社のラトル(歯固めとガラガラが一緒になったもの)や
モビール(天井から吊り下げる飾り)などを紹介します。
すると皆さん「???」となります。
そして「頭の良くなるおもちゃをください」となります。
じっくりお話しを伺ってると「頭が良い=勉強のできる」の認識で言ってらっしゃるようです。
勉強の出来不出来は、知育玩具とはあまり関係ありません。
単に難しそうなおもちゃを与えると安心という親心でしょうか。
不思議なことに「大人にやらされてる」と思うことは真の成長には繋がらないのです。
「楽しい=真の知育」なんです。
「勉強が出来る」それ以上に大事なことはおもちゃから学べます
【木のおもちゃについて】
木のおもちゃの良さは何でしょう?
まず手触りや見た目の優しさが重要です。森の中にいると気持ちが落ち着くように、木のおもちゃには癒しと温もりがあります。そして、木のおもちゃは動力で動かないということです。スイッチ一つで動くおもちゃはあくまでおもちゃが主人公です。木のおもちゃは自分が考え、アクションを起こさないと動いてくれません。
そう、自分自身が主人公です。「やらされている」時にはその子の意思は反映されません。
もう一つ木のおもちゃの良さに、例え壊れても、木工用ボンドなどで修理できることと、次の代まで使っていただけることが挙げられます。プラスチックのおもちゃは安価ですが、経年劣化で割れてしまいます。ケガの恐れと、一度壊れると修理が難しいデメリットがあります。
【木のおもちゃをあげる時期】
木のおもちゃをあげる時期 種類にもよりますが、少し早めが良いでしょう。ポイントは「少し」です。 それは、おもちゃに成長を促してもらえるためです。ただやみくもに早い時期に渡してしまうと上手に遊べない苛立ちから、適正な時期にきても遊びません。過去の上手に出来なかった記憶が残り、おもちゃに良い印象がないためです。焦らず、ゆっくり、適切な時期に。親の忍耐も試されます。中には、早くに与えて良いものもあります。例をあげると汽車のレール遊びなどです。レールを上手に組み替えて遊ぶのは三歳を越えてからですが、大人に組んでもらうと一歳半ぐらいには上手に遊びます。
おままごとの重要性は何でしょう?
おままごとをさせなくても、実際のキッチンでお手伝いさせれば良いと言われる方がいらっしゃいます。
もちろんお手伝いも大事ですが、あくまでお母さんの指示がないとできません。 おままごとは自由な発想で大人の指示を受けることなくできます。お人形あそびも同じ。
本物の赤ちゃんでは出来ないことも大人の干渉なくできます。
人形には名前を付けてあげましょう。そうすることで人格を持ち、感情を投影し自分を理解してくれる存在になります。
積み木は何を基準に選ぶ?
積み木には色付き・色なし、面取りあり・なし、など色々なものがあります。 大きさも様々です。
ではどの様に選ぶのが良いでしょう。
最初の積み木は面取りがあって色付きのものが良いかと思います。手に馴染みやすく、色で興味を引くためです。2歳半になれば「キリンを作ろう」など見立て遊びが始まります。
黄色のピースが足りない場合は、白木のものは頭の中で色付けできるので、 白木を買い足してあげましょう。数については、思ったものが作れないのはふこう残念です。
ある程度余裕のある数を準備してください。
汽車あそびは何が良い?
世界で一番大きい木のおもちゃメーカーは、汽車あそびのおもちゃで知られるスウェーデンのブリオ社です。 各メーカーがこのブリオの規格に合わせてモノ作りをするので、まったく違うメーカー同士で一緒に遊ぶことができます。動力のない電車で遊ぶ。まさにお子さんが運転手であり、主人公です。 そこでちょっとだけ刺激を与えてあげましょう。 積み木でトンネルや町並みを作ってあげることで、より遊びが深まります。
眼球運動を促す遊びとは?
チカチコを始めて不思議に思ったのが、この眼球運動を促すおもちゃの種類が多いことです。
そして、一過性ではなく飽きずに長く遊ぶことです。玉を落とすタイプもあれば、車を走らせるタイプもあります。最初は眼球運動だけで追えないので、頭が左右に揺れます。それが二歳を越えた辺りから目だけで追えるようになります。落ちていく玉や車を先回りしてキャッチすることも出来るようになります。無心で集中して遊んでいるところを見ると大事な要素を多分に含んだおもちゃといえます。
ゲーム遊びの良いところは?
ゲーム遊びは基本的に複数人数で遊びます。そこでゲームを成立させるために、守られなければならないルールが発生します。これは社会生活にも繋がるもので、負けると悔しくて泣いたりします。その悔しい思いが向上心を掻き立てます。家庭でするゲームの時間は親御さんが子供と向き合う貴重な時間です。
お子さんの「もう一回やろう!」という言葉を理解し満足のいくまでお付き合いいただきたいです。